脳障害を起こす可能性があるなんて、カタツムリも侮れないね。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071108-00000003-nnp-l46アフリカマイマイ鹿児島で注意報 10月以降本土で130匹 温暖化で生息域拡大?
11月8日10時9分配信 西日本新聞
熱帯性の大型カタツムリ「アフリカマイマイ」が10月上旬、鹿児島県本土で初めて見つかった。繁殖すると農作物に大きな被害を与えるだけでなく、寄生虫が人間に脳障害を起こす可能性もある。このため同県は調査と駆除を開始。これまでに約130匹が確認された。主に植物などに付着して本土に入ってきたと推測され、専門家は既に定着している可能性を指摘。温暖化による生息域拡大にも警鐘を鳴らしている。 (鹿児島総局・杉野斗志彦)
◆移動禁止の生物
アフリカマイマイは東南アフリカ原産といわれ、成長すると体高10センチ、重さ100グラムになる大型カタツムリ。食用として1937‐47年にシンガポールや台湾などから、徳之島や奄美大島、与論島へ持ち込まれた。
現在も奄美大島や沖縄県などに生息。雑食性で野菜など農作物に被害を及ぼすため、植物防疫法で移動が禁止されている。人に脳障害を起こす広東住血線虫の中間宿主としても知られる。
本土内で見つかったのは10月10日。鹿児島県出水市の道路で、住民が約10センチの成貝を発見。その後、指宿市でも確認された。死骸(しがい)や殻も含めると、132匹に上る。
◆経路特定はまだ
なぜ、本土に入ってきたのか。侵入経路はまだ特定されていないが、アフリカマイマイの生態に詳しい鹿児島大理学部の冨山清升准教授(動物生態学)は「幼貝が付着した植物が持ち込まれたか、人がペットとして持ち込み、捨てた可能性もある」とみる。
同大農学部の津田勝男教授(害虫学)は、ミカンキジラミやクロマダラソテツシジミなど、植物に被害をもたらす熱帯性の害虫が最近2年間、本土で次々と初確認されたことを挙げ「人や物の流れが活発化したことが一因」と指摘する。
アフリカマイマイが見つかった指宿市は全国有数の観葉植物の産地で、約200世帯の生産者が温暖な気候と温泉熱を利用して生産。沖縄や奄美大島から原木を仕入れる人もいるという。
同県南薩地域振興局指宿支所は「侵入経路が特定できない中、対策は難しい」としながらも、生産者に原木持ち込み時の害虫防除の徹底を指導している。
◆対策打ち出せず
今回、大量に見つかった背景には、気候的要因も大きい。アフリカマイマイは霜が降りる4度以下で死滅するが、無霜地帯の指宿市では越冬が可能。成貝の大きさから、少なくとも2、3年は同市内に生息していたとみられる。冨山准教授は「温暖化が進めば、さらに生息域は広がるだろう」と警告する。
出水市では、今夏生まれた稚貝や幼貝も大量に発見。冨山准教授は「6、7月と雨が多かったため、産卵回数が増えたのではないか」と話す。
鹿児島県の離島や沖縄から鹿児島港に入る貨物は年間約34万トン。交流人口も増える中、貨物、手荷物をすべて検査するわけにもいかず「業者や旅行者に植物防疫法を周知徹底するしかない」(門司植物防疫所鹿児島支所)のが現状。同県は「駆除とともに、有効な対応策を検討したい」というが、明確な侵入防止策を打ち出せずにいる。
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